神戸大学 横川研究室

専門分野:言語教育科学 -心理言語学・英語教育学-

H21-25 科研プロジェクト

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平成21-25年 度科学研究費補助金・基盤研究(A)

外国語運用能力の熟達化に伴う言語情報処理の自動化プロセスの解明

Grant-in-Aid for Scientific Research (A)

An investigation of the automatization process in language processing with respect to the development of foreign language proficiency

[課題番号2124013]

トピックス

  • 2011.04.28
    ホームページの内容を更新しました。
  • 2010.09.06
    第4回科研ミーティング(全体会)を開催しました。
  • 2010.06.09
    研究業績・研究組織を更新しました。
  • 2010.06.09
    研究組織を更新しました。
  • 2010.04.02
    第3回科研ミーティング(全体会)を開催しました。
  • 2009.12.05
    第2回科研ミーティング(全体会)を開催しました。
  • 2009.06.26
    科研プロジェクトのウェブサイトを立ち上げました。
  • 2009.05.02
    第1回科研ミーティング(全体会)を開催しました。
  • 2009.04.06
    平成21年度科学研究費補助金・基盤研究(A)に「外国語運用能力の熟達化に伴う言語情報処理の自動化プロセスの解明」(研究代表者:横川博一)が採択されました。

研究の全体構想

外国語運用能力の熟達化に伴う言語情報処理の自動化プロセスの解明(平成21-25年度科研基盤研究(A))

本研究は,外国語学習者(とりわけ日本人英語学習者)を対象として,外国語運用能力の熟達化に伴う言語情報処理の自動化(automatization)のプロセスを,①心理言語学的行動実験,②機能的MRIや脳波計を中心とした神経科学的脳科学実験,③第二言語習得理論に基づく言語教育科学的学習実験の3つのレベルにおいて解明しようとするものである.これら3つの分野からのアプローチは所期の目的達成には必要不可欠であり,相互に関連性を持たせ,フィードバックを得ながら,研究課題の設定,調査研究を進めていくこととする.

今回の申請では,次のような最終目標を掲げて,理論的・実証的に研究を展開する.
(1) 語彙処理の自動化プロセスの解明:語彙処理において語の音韻・形態・意味情報はどのようなメカニズムで処理されるのか.
(2) 言語理解・産出における自動化プロセスの解明:文や文章の理解・産出において,外国語学習者は,音韻・形態・統語・意味処理および推論はどのようなメカニズムで行われるのか.
(3) 言語情報処理の自動化プロセスは,外国語学習者の熟達化に伴って,経時的にどのように変化するのか.

本研究の成果は,
(1)人間の言語情報処理の心理言語学モデルの構築,言語処理ストラテジーの解明
(2)学習による言語情報処理の自動化の脳内神経基盤の解明
(3)言語情報処理の概念を取り込んだ新しい外国語習得モデルの構築

などの点で,学問の相互発展に大きく貢献する研究課題である.また,
(1)言語情報処理の概念を導入した新しい外国語習得/学習モデルの構築
(2)新しい外国語の教授法および指導技術の開発
(3)新しい言語テストの開発
などを可能にするものであり,その社会的インパクトは大きいものと考えている.

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研究組織

※2009年5月現在

氏名 所属研究機関・部局・職 専門分野
研究代表者 横川 博一 神戸大学・国際コミュニケーションセンター・教授 心理言語学・英語教育学
研究分担者 定藤 規弘 自然科学研究機構生理学研究所・大脳皮質機能研究系・教授 神経科学・認知科学・画像診断学
吉田 晴世 大阪教育大学・教育学部・教授 英語教育学
原田 康也 早稲田大学・法学学術院・教授 認知科学・計算言語学
田邊 宏樹 自然科学研究機構生理学研究所・大脳皮質機能研究系・助教 認知脳科学
林  良子 神戸大学・国際文化学研究科・准教授 音声科学・心理言語学
松本絵理子 神戸大学・国際文化学研究科・准教授 認知心理学・神経心理学
吉冨 朝子 東京外国語大学・総合国際学研究院・教授 第二言語習得・英語教育学
東矢 光代 琉球大学・法文学部・准教授 英語教育学・応用言語学
村上 正行 京都外国語大学・マルチメディア教育研究センター・准教授 教育工学
籔内  智 京都精華大学・人文学部・准教授 心理言語学・英語教育学
菅井 康祐 近畿大学・経済学部・講師 音声言語科学・英語教育学
研究協力者 泉 惠美子 京都教育大学・教育学部・教授 英語教育学
乙黒  亮 早稲田大学・法学学術院・講師 言語学(形態統語論・制約に基づく文法理論・言語進化)
鈴木 正紀 Pearson Knowledge Technology, Senior Test Developer 言語テスティング
島田 浩二 自然科学研究機構生理学研究所・総合研究大学院大学 認知脳科学
筒井 通雄 University of Washington・工学部・准教授 日本語教育
中西 弘 東北学院大学・文学部・講師 音声言語科学・学習科学
長井千枝子 甲南女子大学ほか・非常勤講師 心理言語学・英語教育学
森下 美和 神戸学院大学・経営学部・講師 心理言語学・英語教育学
橋本 健一 京都外国語大学ほか・非常勤講師 心理言語学・英語教育学
平井 愛 京都精華大学・人文学部・常勤講師 心理言語学・英語教育学
牧田 快 自然科学研究機構生理学研究所・大脳皮質機能研究系・大学院生 認知脳科学
山崎 未花 自然科学研究機構生理学研究所・大脳皮質機能研究系・研究員 認知脳科学
山田 玲子 国際電気通信基礎技術研究所(ATR) メディア情報科学研究所 心理言語学・英語教育学
大学院生 人見  徹 東京外国語大学・総合国際学研究科・大学院生(D3) 英語教育学
阿 栄 那 神戸大学・国際文化学研究科・大学院生(D2) 心理言語学・日本語教育学
鳴海 智之 神戸大学・国際文化学研究科・大学院生(D1) 心理言語学・英語教育学
中川 恵理 神戸大学・国際文化学研究科・大学院生(D1) 心理言語学・英語教育学
榊原 啓子 神戸大学・国際文化学研究科・大学院生(D研) 心理言語学・英語教育学
山本 貴恵 神戸大学・国際文化学研究科・大学院生(M2) 心理言語学・英語教育学
新貝貴美子 神戸大学・国際文化学研究科・大学院生(M2) 心理言語学・英語教育学
劉 子君 神戸大学・国際文化学研究科・大学院生(M研) 心理言語学・英語教育学

研究業績

  • Makita, K., Yamazaki, M., Tanabe, C. H., Koike, T., Kochiyama, T., Yokokawa, H., Yoshida, H., & Sadato, N. (2013). A Functional Magnetic Resonance Imaging Study of Foreign-Language Vocabulary Learning Enhanced by Phonological Rehearsal: The Role of the Right Cerebellum and Left Fusiform Gyrus. Mind, Brain and Education, 7(4), 213-224.
  • 鳴海智之・長井千枝子・松本絵理子・林 良子・横川博一 (2013).「日本人英語学習者の文処理時における言語情報への敏感さに熟達度が与える影響-事象関連電位測定実験による神経脳科学的検討-」電子情報通信学会技術研究報告『信学技報』, 113巻, 174号, 13-18.
  • 鳴海智之・横川博一 (2013). 「日本人英語学習者の言語情報への繰り返し接触が文処理に与える影響 -事象関連電位測定実験による検討-」電子情報通信学会技術研究報告『信学技報』, 113巻, 354号, 65-70.
  • Narumi, T., & Yokokawa, H. (2013). Proficiency and Working Memory Effects on the Use of Animacy and Morphosyntactic Information in Comprehending Temporarily Ambiguous Sentences by Japanese EFL Learners: An Eye-tracking Study.ことばの科学会学会誌『ことばの科学研究』, 14, 19-42.
  • Nakagawa, E., Morishita, M., & Yokokawa, H. (2013). The effects of lexical processing and proficiency on syntactic priming during sentence production by Japanese learners of English. Annual Review of English Language Education in Japan, 24, 189-204.
  • 中川恵理,横川博一,小池耕彦,牧田快,島田浩二,定藤規弘.(2013). 日本人英語学習者のL2文産出処理の自動化に伴う神経基盤の変化:fMRI実験による検討.『信学技報』, 113(354), 59-64.
  • 榊原啓子・横川博一. (2012). キーワードへのフォーカス,熟達度,ワーキングメモリ要領が日本人英語学習者の文章理解に及ぼす影響-視線計測を指標にした心理言語学実験による検討-,電子情報通信学会『信学技法』, 112 (139), 83-88.
  • 鳴海智之・横川博一. (2012). 日本人英語学習者の一時的構造曖昧文の理解における有生性・動詞の形態統語情報の利用に熟達度・ワーキングメモリ要領が及ぼす影響-眼球運動測定実験による心理言語学的検討-,電子情報通信学会『信学技法』, 112 (139), 89-94.
  • 中川恵理・横川博一 (2012). 日本人英語学習者の言語産出における統語的プライミングにインプットのモダリティおよび接触回数が及ぼす影響,電子情報通信学会『信学技法』, 112 (139).
  • Nakanishi, H., & Yokokawa, H. (2011). Determinant processing factors of recall performance in reading span tests: An empirical study of Japanese EFL learners,JACET BULLETIN,53,93-108.
  • 中西弘・横川博一 (2011). リーディングスパンテストの再生成績に影響を与える処理要因―日本人英語学習者を対象にした実証研究,電子情報通信学会『信学技報』,20011-11, 49-54.
  • Nakagawa, E., & Yokokawa, H. (2011). An eye-tracking study on grammatical encoding during L2 sentence production: A pilot study. 『神戸大学国際コミュニケーションセンター論集』, 8, 37-49.
  • Nagai, C., Yabuuchi, S., Hashimoto, K., Sugai, K, Yokokawa, H. (2010). Verb subcategorization information during sentence comprehension by Japanese EFL Learners: Evidence from self-paced sentence anomaly task.  Annual Review of English Language Education in Japan, 21, 61-70.
  • Morishita, M., Satoi, H., Yokokawa, H. (2010). Verb lexical representation of Japanese EFL learners: Syntactic priming during language production. 『ことばの科学研究』11, 29-43.
  • 泉恵美子,平井愛,横川博一,吉田晴世 (2010).「英語読解指導における状況モデルを活かしたタスク活動の効果」関西英語教育学会紀要『英語教育研究』33, 51-60.
  • 吉田晴世,横川博一,村瀬未花,田邊宏樹,牧田快,定藤規弘 (2009).「未知語の模倣と反復における語彙学習の神経基盤と自動化プロセス」電子情報通信学会『信学技報』2009-07, 17-22.
  • 橋本健一,横川博一 (2009).「熟達度が第二言語文理解における動詞他動性情報の利用に与える影響」電子情報通信学会『信学技報』2009-11, 51-56.
  • Harada T, Itakura S, Xu F, Lee K, Nakashita S, Saito DN, Sadato N. (2009). Neural correlates of the judgment of lying: A functional magnetic resonance imaging study. Neurosci Res, 63, 23-34.
  • Tanabe, H., & Sadato N. (2009). Ventrolateral prefrontal cortex activity associated with individual differences in arbitrary delayed paired-association learning performance: A functional magnetic resonance imaging study. Neuroscience, 160, 271-280.
  • 間野陽子,原田宗子,杉浦元亮,定藤規弘.(2009).Perspective-taking as part of narrative comprehension: A functional MRI study. Neuropsychologia, 47, 813-824.
  • 阿栄娜,林良子 (2009).「シャドーイング練習による日本語発音の変化―モンゴル語・中国語母語話者を対象に―」『日本音響学会聴覚研究会資料(電子情報通信学会技術研究報告)』Vol.40, No.3, H-2010-29, 151-156.
  • Matsumoto, E. (2009). Bias in attending to emotional facial expressions: Anxiety and visual search efficiency. Applied Cognitive Psychology, 24, 414-424.
  • 松本絵理子 (2009).「ポジティブ感情、ネガティブ感情の認知と神経基盤」『産業ストレス研究』16, 151-158.
  • 嘉幡貴至,松本絵理子 (2009).「トップダウンの注意が前景と背景の変化検出に及ぼす影響」『認知心理学研究』7, 9-16.
  • 上田真由美,村上正行,角所考,美濃導彦 (2009).「教育・学習における遠隔協同作業支援」『ヒューマンインターフェイス学会誌』11, 19-24.
  • 角所考, 村上正行, 西口敏司, 丸谷宜史, 中村和晃, 美濃導彦 (2009).「学習現場におけるアンビエントなコミュニケーション支援のための人物行動観測」『ヒューマンインターフェイス学会誌』11, 27-32.
  • 菅井康祐 (2009).「日本語母語EFL学習者のリスニングにおける音声速度の影響」『近畿大学英語研究会紀要』4, 53-64.

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